ピンサロ嬢が玉の輿に乗った話

突然の指名

某所のピンサロで働いていましたSと申します。彼との出会いは突然でした。
「Sさん。フォト指名です」
私が働いていたお店ではフリーのお客様が写真を見て指名することをフォト指名と言っていました。

デリヘル嬢

ピンサロ歴5年で24歳。指名客ですら数えるほどしかいない私にとってフォト指名なんて数年ぶりです。
小食な私は体型には自信がありましたが、容姿が特別キレイというわけではありません。
あのアジアンというお笑い芸人さんのぽっちゃりされた方に似ているとたまに言われます。
少し動揺しながらも指名された方が待つ席へと向かいました。
実際に顔を見てチェンジされる覚悟でした。
ダウンサービスをしておしぼりを渡します。
私の目の前にいたのは細身のボトムにシンプルなシャツを羽織った30過ぎの素敵な男性でした。
「はじめまして。どうぞ座ってください」
カバンを足元に置き私の席を空けてくれました。
薄着の私に触れないようにしているのか体をギュッと小さくした彼の優しさに好印象だったのを覚えています。

他の方とは違う行動

私の店ではドリンクが1杯無料でついてきます。
飲み物を伺うと「お酒は飲めますか?」と自分のより先に私に聞いてくれたのです。
「飲めます」と答えると「一緒に乾杯しましょう」と言ってくれ2人でビールを頼みました。
「ご指名ありがとうございます。お名前を聞いてもいいですか?」
「いいえ。可愛らしい方だと思って指名させていただきました。Yと申します。」
すごく丁寧な話し方に釣られて私もすごく丁寧にしゃべってました。
ドリンクが来て乾杯です。
お酒を飲みながら軽く世間話をしました。
今までどこかで飲んでいたかとか歳の話とか…そこでお互い犬を飼っていて大の犬好きだということが分かりました。
犬の話で盛り上がりましたが一向にサービスをさせようとしてきません。
時間も限られてるし不発に終わるかもなーなんて考えてしまい意を決し聞きました。
「そろそろサービスの方させていただいてもいいですか?」
「イヤ!!私はいいです!お話してるほうが楽しくなってきました!」
と断られてしまいました。
もしやED?なんて考えましたが、我々デリヘル嬢からしてみればこんな楽なことはありません。
お言葉に甘えて会話を楽しむことにしました。
その日は1セットで帰ったのですが、次の日も、週に3,4回は来てくれるようになったのです。
たまに延長もしてくれ、もちろんサービスなし。
それだけ来れば会話もないでしょって思う方もいらっしゃるかと思いますが、話が止まることはありませんでした。
たまに飲み過ぎて気持ちが大きくなったのかボーイさんに絡みだすということもありましたが
ボーイさんたちにも優しかったのでとても好かれ一緒にお酒を飲んでたりもしました。
すごく微笑ましかったですし、私も今日は来てくれるかな?なんて考えるようになりました。

突然の告白

それからお店に通ってくれること数か月、
「よかったらお食事にでも行きませんか?」
突然のお誘いでした。
今までどこかいこうよーと明らかな体目的で店外に誘われることがありましたが全て断っていました。
ですが、これだけ通いいつも楽しませてくれる彼にお返しがしたいと思っていたので初めてそのお誘いを受けました。
その日初めて連絡先を交換し後日お店が休みの日に待ち合わせしました。
「素敵なお洋服ですね」って照れながら褒めてくれる彼。
素直にとても嬉しかった私はもしかして恋してる?と気づきはじめたのです。
その日は彼が予約したレストランへと行きました。
彼が恥をかかないよう慣れないナイフとフォークを使い一生懸命上品に食べているとその店の店員さんに
「すいません。お箸を2ついただけますか?」
と一言。頑張って食べている私に気づきお箸を頼んでくれたのです。しかも自分の分も。そういうのってグッときますよね?(笑)
食事も終わりしばらくすると、
「Sさん。よろしければ私とお付き合いしていただけませんか?」
突然告白されました。
使えない脳みそをフル活動させでてきた言葉はお断りの言葉でした。
どれだけ素敵な人でも私は風俗嬢です。
彼には釣り合わない汚れた人間だと思いました。
でもこれで関係が終わってしまうのも怖かったんです。楽だからとかではなく、一緒にいるのがとても心地よかったんです。
私も好きですと言いたかったのですが、釣り合わない…その思いだけでお断りをしたんです。
「そうですか…ありがとうございます」と悲しそうな笑顔をみせその日は別れました。
それから数日彼はお店には来ずなんだか物足りない日々を過ごしていましたが突然彼は姿を現しました。
またあの頃のように私を指名してお店にやってきたのです。
「お久しぶりです!!!お元気でしたか?」
「先日はすいません。今日は改めて気持ちを伝えたくてやってきました」
「えっ?」
「やはりあなたを諦めきれません。優しい貴方は釣り合わないと思っているかもしれませんが私は貴方と一緒にいたいんです。貴方以外の人を考えられません」
やはり彼は分かっていたようです。
涙が溢れてきました。もう私のバカみたいな考えは捨て彼について行くことにしました
「はい。私もあなたが好きです。」
「やったー!!!」
お店に響き渡る声で叫ぶ彼を愛おしく感じました。

幸せの絶頂

それからの2人

それから彼がお店の人を説得してくれお店を円満で辞めることができました。
元々ボーイさんも彼を悪く思ってなかったのもありよかったですねと喜んでくれました。
もう来ないんですか~?って泣きまねしてました(笑)
特に趣味もなかった私はかなり貯蓄があったのでゆっくり次の仕事でも探そうと思っていたら突然彼が
「よかったら結婚前提で同棲しませんか?家にいてくれたら嬉しいです」
と言ってきたのです。
それは早いだろ~と思いましたが彼をもっと知るには一番早い方法です。
その申し出を受け一緒に住むことになりました。
一緒に住みはじめ彼の仕事時間に疑問を持ちました。
土日・祝日が休みと聞いていたのですが、平日でも行かない日があります。
出勤すると言っても12:00頃に家を出たり2,3時間後には帰ってきたりと…
思い切って彼に聞いてみると、某有名な会社の社長だったのです!ビックリしました!
信じていない訳じゃないが、それを言って態度が変わる女性が多かったから黙っていたとのことでした。
付き合い始めて初めてキスもSEXもしました。
お互い照れながらでしたがすごく幸せだったのを覚えています。
そして付き合い始め3年。
やはり彼の収入だけで過ごすのは心苦しくアパレルのバイトを始めていた私もすっかりデリヘル嬢だったという事を忘れていた頃プロポーズをされました。
お互いの親にも挨拶をしていたのでトントンと入籍が決まり結婚式もあげました。
もちろん両家親とも私がデリヘル嬢だったことは知りません。
一生言わないつもりです。
ですがこの幸せをくれたデリヘルには感謝しています。
もし彼の会社に何かあったとき、また風俗に戻る覚悟は出来ています。

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